住まい手の声

「暮らし」を出発点に、つむぐ住まいのかたち

「暮らし」を出発点に、つむぐ住まいのかたち

 U 様ご夫妻がお住まいを計画されたのは、新潟市の中心部にもアクセスのよい、西区の静かな住宅地の一角。
 家を包むような大屋根の内に、高い勾配天井で1 階と2 階がつながる気持ちのよい空間が広がります。延床面積は26 坪ほど。暮らしから必要な寸法をじっくりと考え、住む人に寄り添うような慕わしさを纏った家は、UA 値0.27 の断熱性能に床下エアコンの暖房計画と、高い性能も特徴です。
 お引き渡しから約4 カ月が経つ初夏の頃、取材に伺い、家づくりを振り返ってお話を聞かせていただきました。

「暮らし」を出発点に、つむぐ住まいのかたち
家づくりを考え始めたのはどのようなきっかけでしたか。

ご夫妻: 以前は賃貸のアパートで暮らしていたのですが、私達は必ずしも家を持とうと思っていた訳ではなく、このまま賃貸で暮らしていくのもいいかもしれないとどこかで考えていました。
 ただ住んでいたアパートは結露がとても多くて、冬はまずそれを拭くことから朝が始まるほどだったんですね。そんな点や冬の寒さが気になって調べていると、最近の住宅、特に高性能な家では結露がなく、しかも冷暖房の効率も良いようだと分かり、「性能の高い家をコンパクトに建てるのなら、家を持つのもよいかもしれない」と考えるようになりました。

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静かで利便性もよく、お住まいの周辺がとてもよい環境ですが、土地探しはどのように進められたのでしょうか。

ご主人: 毎日インターネットの情報をチェックして、実際に現地を歩いたり、海沿いまで候補地を広げて見に行ったり、いろいろ検討しながら希望に沿う土地にはなかなか巡り会えずにいました。探し始めて1年以上経ち、本当に土地が見つかるのか心配になっていた頃、こちらの情報が目に留まったんです。
 現地に来てみると、庭をよく手入れされている家が周りに多いためか街に緑が感じられて、日当たりも良く、また私は趣味でランニングをするのでいつでも信濃川沿いへ走りに行ける立地も気に入り、土地の決定に至りました。

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様々な会社の中から弊社にお話しをいただいたのは、どのような経緯でしたか。

奥様: 「高性能な家」を家づくりの入り口として調べていくうちに、床下エアコンという暖房方法があることに行き着いて、施工実績のあるイエライフさんを知りました。
 様々な住まいの選択肢を検討する中で、実を言うと他へのご相談も一時は進めていたのですが、イエライフさんの存在が私達の心にずっと残っていて、最終的にそこへ戻ってお願いしたような形になりました。


そうだったのですね。嬉しいお話ですが、私共の住まいのどんな点を心に留めてくださったのでしょうか。

奥様: まずは見た目や雰囲気が好みだったこと、作り込み過ぎた意匠ともログハウスの頑健さとも違う、バランスのよい木の使い方に「住んでみたい」と思えたことが大きかったように思います。モデルハウスや見学会では家のどこを見ても「わあ、いいな」と思える楽しさや驚きがありました。

ご主人: 床下エアコンを採用しているだけでなく、基礎を高く作ってその中に照明を設け、床下のメンテナンスまで考えられていた点がとてもよいと思っていました。その他にも、例えば階段の滑り止めのデザインといった細かな点も響くものがあって、心に残っていたんです。
 
ご夫妻: ご相談していた社長の誠実で率直な対応にも安心できましたし、プラン提案の初期段階からしっかりと予算面の提示があったことも、納得して話を進められたポイントだったと感じています。

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家づくりにあたってのご要望はどんなことでしたか。大き過ぎず心地よいサイズがお住まいの特徴ですが、間取りや詳細を決定される過程はどのように進んだのでしょうか。

奥様: 住宅の事例を見ていると広々としたお家を多く見かけますが、自分達の家を建てるなら、持て余す感じのない大きさの家で、物を多く持ち過ぎずすっきり暮らしたいと考えていました。
 
ご夫妻: 間取りの上では、サイズを小さくするだけならリビングや水周りを2階に置く選択肢もあったのですが、LDKはやはり1階に設けたい、ランニング後にシャワーを使うならお風呂も1階に、また二人共料理が好きなのでキッチンをゆったり使いたい、といった要望をお伝えし、やりとりを重ねるうちに、1階を充実させシンプルな2階とつながる今の形が出来ていきました。
 
 造作キッチンなどの詳細を検討する段階では、自分達の暮らし方や好きなこと、持っているものから寸法を考えて、希望をお伝えするようにしました。
 例えばオーブン料理をよく作るのでオーブンの定位置を作りたいけれど、空間の雰囲気を壊さず目立たない場所にしたい、手の届く位置にグラスや調味料の置き場所を作りたい、といったご相談をしたのですが、担当の方にはその都度柔軟に対応していただいて、キッチンや収納も使い勝手よく出来上がり、嬉しく思っています。
 
 家について検討しているとついあれもこれもと希望が出てくるものですが、お勧めでないことは理由をきちん説明していただけて、担当の方のそんな姿勢にも、家づくりをお任せできる安心感がありました。

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昨年末にお住まいのお引き渡しを迎えてから実際に冬を過ごされて、家の性能や床下エアコンについての体感はいかがでしたか。

ご主人: 冬は床下エアコン1台で2階まで暖かく、家中どこに居ても温度差が少ないことが想像以上に快適でした。結露はないですし、洗濯物もからっと乾きます。
 エアコンの温度設定については、外出の際は温度を低めに設定するなど、自分達に合った使い方を冬の間いろいろ試してみました。

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暮らしの中で感じる住まいのことや、これから楽しみに考えていることなどをぜひお聞かせいただけますか。

奥様: リビングに座って窓辺のスクリーンの上部を少し引き下げると(※)、通りからの視線が気にならず、目を向けた先にご近所の緑がちょうどよく見えて、とても気持ちいいんですよ。そんなところも考えて設計していただいたのかなと暮らしながらあらためて感じています。(※アップダウンスタイルという、1枚のスクリーンの上部と下部を自由に上げ下げできるものを採用されています。)
 
ご主人: 階段を上ったところのデスクは、立って使うためにあえて段違いに作っていただき、1センチ単位で高さを依頼しました。本当にその高さが要るの?と妻には聞かれたのですが(笑)、実際ぴったりの高さで使えて気に入っています。
 和室とリビングの格子戸は、私達の好きな場所の一つである金沢のひがし茶屋街を思い浮かべてリクエストしたもの。出来上がってあらためていいなと嬉しく眺めていますし、外壁のネイビーも好みの色に仕上がって、好きなところがたくさんありますね。

奥様: 「高性能でコンパクトな家を」という思いで始めた私達の家づくり。それが叶うのでなければ家を建てることに踏み切っていなかったかもしれないと、振り返って考えます。
 イエライフさんに家づくりを依頼し、こうして私達の暮らしに合う家が完成して本当に嬉しいですし、この家でこれからも自分達の暮らしを楽しみながら、整えていきたいですね。
 庭はまだ手付かずなので、少しずつ手を入れていきたいと思っています。花や料理の薬味になるようなハーブを植えたいと、今思い描いているところです。

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◆取材を終えて

 「イエライフさんにお願いして本当に良かったという私達の思いを伝えられたら…」と始終笑顔で取材に応じてくださったU様ご夫妻。 リビングには20年以上使っておられるという無垢材のローテーブルがしっくり馴染み、お二人のお人柄のような温かな空気が住まいに流れていました。暮らしから寸法を考えるという、言葉にすると当たり前のようなことが難しいものですが、お二人との家づくりを通じて私達もたくさんのことを学ばせていただいたと感じます。
 U様、この度は取材にご協力いただき誠にありがとうございました!
 ご一緒に家づくりをさせていただきましたこと、この場であらためて御礼申し上げます。