2021年12月7日(火)
タイルのいろいろ
施工例をご紹介する時には住まいの中でもLDKや外観の写真が中心になることが多く、水周りはどちらかというと脇役になりやすい場所ですが、今回はそんな水周りから「タイル」に注目して事例をご紹介いたします!
清潔感や壁紙と並んだ時の馴染みやすさが特徴の、白の正方形タイル。
定番でご提案しているものですが、厚みが比較的薄く、同じタイルの中に角を面取りされたものの品揃えがあるため、タイル面の縁に見切り材を入れずに仕上げられ、壁紙との境目がすっきり納まるという特徴も実はあります。
同じタイルもグレーの目地を入れるとまた少し違った雰囲気に。
こちらは長方形のタイル。目地をずらして張った例で、こんな張り方はサブウェイタイルと呼ばれたりもしています。
同じ白でも印象が変わり、どことなく「洋」の雰囲気を強く感じるのが不思議です。
先の例と同じ張り方ですが、こちらは茶とベージュの中間のような落ち着いた色合いのもの。
長方形タイルの模様の応用編!長方形の長さや並べ方で描かれる模様ががらりと変わりとても面白いです。
表面に風合いのあるグリーンのタイルにグレーの目地、壁紙もグレーを合わせ、個性を感じるコーディネートのキッチン。
長方形でもこんな細身のタイルも。キッチンと洗面で同じタイルを縦・横に使い分けています。
ところどころに入るブルーやグリーンが爽やかな色合い。こちらも洗面とキッチンを同じタイルでコーディネートしています。
小さな正方形を並べたモザイクタイルは、どこかかわいらしい印象です。
こちらも小さめのタイルですが、台形が連なる形がとても個性的。
反対に大判サイズのタイル。落ち着いたブルーで描かれた模様はよく見ると一枚ずつ違っていて、思わず見入ってしまいます。
タイルは、水や油に強いことから水周りに向くという機能もちろん持っていますが、焼き物特有の質感や色の揺れにどこかあたたかな雰囲気を感じられるところも魅力。
多彩なサイズや形、色の展開があり、一度迷い始めるときりがないほどですが、毎日目にする住まいの中にお気に入りのタイルがあると楽しさが増えるかもしれません。
ちなみにタイルの仕上げは左官職人さんによる仕事。張り付けする面が全てサイズぴったりの割り付けに納まればよいのですがなかなかそうもいかず、半端な寸法になる部分などは一枚ずつ割り、壁や器具、窓枠などとの取り合いを納めています。
また、現在はよりお手入れを重視したパネル状の建材(キッチンパネルなど)をキッチンや水周りの壁に採用する例も増え、タイルだけでない選択肢も広がっています!
/hasegawa