長岡市S邸 現場レポート②
長岡市のS邸は、電気配線や壁の断熱材吹き込みが終わり、内部の木工事が進んでいます。
充填断熱のセルロースファイバー吹き込みが完了した壁面。
いつものように圧をかけて吹き込みをしてあり、触ると表面の不織布がしっかりと張っています。
この日はウッドデッキの庇木部の塗装も行われていました。
鼻隠しの部分は塗装完了。
梁の塗装を始める前に木の表面を丁寧にチェック。ごく小さなくぼみがあったため、木が吸湿し膨らむ性質を利用して水を含ませた布+アイロンでくぼみを回復中。
杉などの比較的柔軟性のある木材はこの方法で修復ができるそうです。
こういった小さな仕事の積み重ねで家が出来ていくこと、また木の吸放湿性やしなやかさという特性をあらためて知ります。
塗装に使用しているのは植物油を原料とした塗料。
木の自然な質感や木目を生かして色味をつけ、同時に撥水・耐紫外線といった耐久性を与えます。
表面に硬い塗膜を作って木を保護する塗料とは異なり、木に浸透する塗料であるため、木の持つ吸放湿性を妨げないことがこの塗料の特徴です。
塗膜を作らないため一部だけがはがれてくるということがなく、メンテナンス時も表面を削り落とさずに上塗りが可能。
安心して使うことができて木の性質を生かすもの、またメンテナンスの面でも利のあるものを選んでいます。
/hasegawa